ハルの目を見れば あの子を好きかどうかなんてすぐにわかった。
手を振る姿も頭をポンってする姿もいつも見てるハズなのにあの子へのそれはいつもと違う。
違いはひとつ
ハルの愛の有無‥だね。
いつもあたしを待つ場所に立つハル。真っ直ぐ駐輪場の方を見つめている。
「おまたせー!!あれぇ?この子達誰なのー?」
ハルの姿に目を奪われていたあたしの前にはハルの好きな人、高島さんが立ち止まる。
「俺の幼馴染みの凛とその友達の友姫ちゃんだよ」
「どうも‥」
軽く会釈をするあたしと友姫。
「あ、そうだったんだぁ!!私はたくちゃんの彼女で高島美代っていうの、よろしくね」
そう言って高島さんは可愛らしく微笑む。
小柄な体格に大きな二重の目、少しぷくっとした唇、丁寧に巻かれた髪がより可愛さを増長させていた。
妬けるくらいに可愛い高島さん。ハルが惚れるのも当然だと思った。
「凛ちゃん、涙のあとが‥。辛いこと‥あったの?これ使って?」
高島さんはあたしにキティちゃんの付いたタオルを差し出す。
「あ‥ありがと」
何もかもが完璧に見えた。敵うハズがない。あたしとは正反対の高島さんの優しさに少しムカついた。

