帰り道




「拓哉くんの彼女って誰なの?」


「高島美代って子」



「あー高島さんかぁ‥ってほら来たんじゃない?」


ふたりが喋っているにも関わらず玄関を見つめていたあたしも友姫の声で更によく注目する


「お、本当だ」


「‥でも男といるけど?」


「うん、まぁいつものことだよ。あいつら仲良すぎてたまに妬けるけどな‥」



拓哉の切なそうな声が聞こえた。普段のあたしならすぐにフォローでも慰めの言葉でもあげるんだけど今日はさすがに出来そうもない。


だってその彼女と仲良すぎて拓哉を嫉妬させてる男の正体があたしの大好きな人だから。


ダンスしてるとき並みに幸せそうな笑顔を溢すハルの姿がそこにあったから。