「さ、帰ろっか。ちょっとチャリ取ってくるなぁ」
高鳴る胸を抑えながら大きく頷くあたしの言葉ない返事をちゃんと確認してから駐輪場に向かうハル
そんな小さな気配りすら素敵だと思うあたしはもう病気だと思う
「おし、帰ろっか」
ハルは歩くのが遅いあたしに合わせてゆっくりと自転車をこいでくれた
何も知らなかったハルのことを少し知った帰り道だった
帰り道は同じ方向でほとんど通学路が一緒なこと
隣町に住んでいて最寄り駅が一緒なこと
ハルの自転車がワインレッドなこと
それから‥
「ラーメン食いてーなぁ。あ、ごめん。俺ラーメンめっちゃ好きでよく食べてんの」
ラーメンが好きなこと笑
「あたしも好き」
「マジでっ!?青井サイコー!!今度帰り食べに行こうなっ」
「うん!!」
ラーメンひとつで最高にしてもらえる
ラーメンひとつで次の約束が生まれる
ラーメン様最高です笑

