ハルは急に嬉しそうに笑う。
「ダンス‥に出逢ったから」
「あーなるほど」
どれだけダンスが好きなのか伝わってくるよ。
だって‥高島さんのこと話すときみたいな顔してるから。
「さて、そろそろ帰る?」
「あ、そーだね。帰ろうか」
あたしの返事に少しだけ微笑んで立ち上がるハル。
あたしもつられるように立ち上がってハルの後を追う。
夕日が差し込む廊下を歩く音が妙に響いて聞こえた。
二人分の足音になんだかドキドキした。
いつもはあたしの足音だけが響くのに今日はハルがいる。
そう実感させられる。
いつも帰りはハルが自転車に乗ってるからよくわからないけどやっぱり並んで歩くとおっきいんだね。
細いけど手も骨張ってるし血管の浮き出てる感じもやっぱり男の子らしい。
「ふっ、どうしたん?そんなに見つめてくれちゃって」
「えっ、いや‥」
焦るあたしの頭を軽くポンポンと叩いてハルは「ん?」と言って首を傾ける。
そんなことされたらまた胸の奥んとこおかしくなっちゃうよ。

