帰り道




「青井ってさ、俺を待つときいつも何してんの?」


「え、うーん‥考え事したり、サッカー部見たりとかかな?」


「サッカー部?」


「うん、ここからよく見えるから」



ハルは首を右に向けて外を見る。


「ほんとだなぁ、さっき彼女待ってたし小山は今日サボりかなー」


小山くんはサッカー部だからね。
きっとサボりだろな。


友姫がいるしね。


「‥青井はさ、サッカー部に好きな奴がいるの?」


「えぇ?」


「それとも北川がサッカー部だったから懐かしく思ってるとか?」


「え、なんで拓哉がサッカー部だったの知ってるの?」


「小山が言ってた。あと美代も北川のサッカー姿見たいとかずっと言ってたからなぁ‥」


そう言うハルの顔はどこか悲しそうでまた胸の奥がズキッと痛む。


ほらこんな些細な会話で思い知らされるんだ。


ハルの高島さんへの想いの大きさに。