帰る準備といってもそれほどかからないからもう終わったけれど
カバンの中を整理したりしてまだ準備をしているフリをした。
こうしてるとハルと同じクラスになれたみたいで嬉しかった。
前にはハルがいてこうして休み時間とかに喋ったりできたらな‥。
「準備できた?」
「あ‥うん」
ふと手を止めたあたしを見てハルが訊ねる。
「ま、もうちょっと休んでいくかぁ」
残念そうな顔をしてしまったのだろうかハルは立ちかけて座り直した。
「俺ね、自分のクラスの席もちょうどここなんだ」
「あ、そうなんだ」
知ってるくせにいかにも今知ったかのような声を出すあたし。
もし知ってるよなんて言ったらハルはビックリするのかな?
「青井が後ろの席だといいのになー」
「えっ?」
顔の熱があがっていくのがわかる。
ハル‥
あたしも同じこと思ってたよ。
でもそんなの好きな子にしか言っちゃダメだよ。

