高島さんみたいにうまく甘えられたならこんなに悩まなくていいのに。
〜♪
ベッドに放り投げた携帯が着信を知らせる。
「もしかして!!」
あたしは誰かも確認しないで通話ボタンを押す。
「もしもし!!」
「元気だな、お前」
「‥なんだ、あんたか」
「なんだって失礼だろ」
急にテンションががた落ちするあたしに拓哉が鼻で笑う。
「お前さいきなり帰んなよな、びっくりするだろ」
「寝る方が悪いの」
「まぁ、違いねぇな」
ハルよりも低い拓哉の声。
聞き慣れていたハズなのに電話越しだと妙に照れくさい。
「なぁ、凛」
「ん?」
「今度はお前のギター聴かせろよ」
「え、嫌」
「下手だったらまた教えてやるよ、暇だしな」
「暇潰しにしないでよ」
「はは、じゃあ今度バイト先来いな。今度こそラテでも奢ってやるから」
「ほんと!?絶対行く!!」
奢るという言葉に食い付いたあたしに拓哉はまた鼻で笑う。
「現金な奴」
「うっさい!!もう切るからね」
「おう、じゃあまたな、おやすみ」
「あ、おや‥」
プープープー‥
切るの早いから!!

