帰り道




学校が見えなくなった頃あたしの足が止まる。


「はぁ‥はぁ‥」


息が上がる。


身体中が酸素を求めて肩で大きく息をする。



なんだか自分がすごく惨めに感じて笑ってしまう。



情けな‥。


理由を色々浮かべたけど結局は逃げ出しただけなんだ。


目の前で高島さんを選ぶハルを見れなかったんだ。



ねぇ、ハル‥


もうこれで最後なのかな?



ハルが幸せならそれでいい。



‥なんて思えないよ。



ハル


一緒にいたいよ。



今日も明日も明後日も一緒に帰りたかった。