時刻は16:35。
ハルが来るまであと少し時間がある。
ハルがいつもあたしを待つ場所に立つ。
あたしを待つ‥っていうか“高島さんを見送る場所”の方が正しいのかもしれないけど。
ハルがいつも見ている景色。
たくさんの自転車と
校門へ続く道。
沈んでいく夕日。
寄り添う好きな人と
その恋人。
と
少し前までは
隣にあった彼女の残像?
初めて一緒に帰った日
遠い目をして
校門の方を見ていたハル。
その横顔があまりに切なくて声すら掛けられなかったっけ。
いや今でもそんな日もあるけど。
最近はたまにあたしを探してくれるときもあるんだ。
そんな日は嬉しくてたまらなくなる。
少しだけハルに近付けたような気になるから。
ハルの心に少しだけ入れたような気がするから。

