「凛!!もう帰るの?」
ホームルームが終わってすぐに鞄を持ちドアに向かうあたしに友姫が不思議そうな顔を向ける。
「うん、今日はあたしが待とうと思って」
「え、あのふたりが見たくないから避けてたんでしょ?いいの?」
心から心配そうに眉を潜めて言う友姫。
「うん、逃げてても何にもならないかなと思って」
「偉い!!うん、頑張れ!!」
「うん、ありがとう」
もう待つのは止めるんだ。
拓哉と高島さんは別れたんだからハルは本当に一緒に帰りたい人と帰れるわけで。
今日ハルがあたしと帰ってくれるかはわからない。
でもこれは賭け。
ハルがあたしを選んでくれるのならあたしはあたしの気持ちを守る。
もう少し距離を縮めていけるようにがんばる。
ハルが高島さんを選ぶのならもう止める努力をしよう。
ハルの恋を精一杯応援しよう。
後者ならもう二度とハルと並んで帰れないんだね。
ハルとの繋がりも全部なくなってしまうんだね。

