帰り道




「‥はぁ。アホな女の考えそうなことね」


眉間に皺を寄せて右の口角だけを上げて笑う友姫。



「相葉‥やばいんじゃない?」


「確かに‥」



ハルが傷付く結果を招くくらいならあたし‥何かできないのかな?


ハルの笑顔を壊す人がいるなら許せないもの。



友姫がもう一度ため息をついたと同時にチャイムの音が鳴る。



「まぁ、どうなるかはわからないけどさ

凛、
負けちゃダメよ?」



席に戻る途中にポンと叩かれた肩がなんだか温かい。


友姫


そんな風に表情を変えてあたしなんかのことを一生懸命考えて応援してくれるだけで


あたし頑張れそうな気がするよ。



なんかちょっと感動しちゃったんだから。



席に着いた友姫は前の方の席から振り返って笑ってくれた。


ちょっと大げさに口を動かして紡いでくれた言葉は


『がんばれ』という友姫の等身大の思い。



あたしも大きく頷いて見せると友姫はもう一度笑って軽く頷いて前を向いた。