帰り道




「拓哉くんモテるからねぇ。噂も早いよ」


「拓哉のどこがいいんだろ」


「ま、顔良し、スタイル良し、スポーツ万能でクールなのに彼女想いだもん。仕方ないよ」


「そんな良いもんじゃないけどなぁ」


あたしが発した言葉に友姫はうんうんと何度か頷く。


「確かに格好良いとは思うけど‥やっぱり友姫は小山くんの方が100倍格好良いと思うー」


「はいはい」



結局ノロケになる友姫の話を軽く流してると


「たまには聞いてよー」


少し頬を膨らませる友姫。



「前に散々聞かされたって」


「そーだっけ?」



全くどんだけ小山くんのことが好きなんだろう。


まぁ
気持ちはわかるけど。


だってあたしだって
頭の中はハルでいっぱいだもん。



「あっ」


「どした?」


「凛さぁ、拓哉くんのもう1つの噂知ってる?」


「何それ?」


首を傾げるあたしに友姫は少し困ったような顔を浮かべる。


「ほんとかわかんないけど拓哉くんと高島さん別れたらしいの」