「噂を現実にしてくれる?」
耳元で囁かれた言葉に思考が停止する。
「ハル‥」
気が付けばあたしの手はハルの手に重なっていた。
両手に感じるハルの体温が心地良い。
ハルに重ねられてる手に持っている抹茶オレの冷たさとハルの手の冷たさが混ざり合ってどんどんあたしの手も冷えていく。
でもなんだかハルの一部に溶け込んでいくようでただただ嬉しかった。
まだ少しでもあたしの手が温かいと言ってくれるならハルの手に少しだけあたしの好きから生まれた温かさが伝わればいいのに。
今日だけでいい。
ううん
今日しか伝わらなくていい。
ねぇ、ハル
好きだよ。
今だけは
今のハルだけは
あたしにください。

