キィ‥
「え?」
ドアの開く音が聞こえて涙を急いで拭いて振り向くとハルの姿。
「やっぱここだった」
「は、ハル‥」
何やってるの?
高島さんは?
ダメだよ ハル。
戻らなきゃ。
次々と浮かぶ言葉はひとつとして言葉にならない。
「追いかけてきちゃった」
「きちゃったじゃないよ。高島さんは‥?」
「美代なら教室だから大丈夫」
そう言ってハルはあたしの隣に座ってパックジュースにストローを差し込む。
「‥いちごオレ?」
「うん、俺いつもこれ」
ハルは甘めのイケメンってやつで笑うと可愛くなる。普段の顔からはとてもいちごオレを飲みそうには見えないから少し意外だけどやっぱり笑った顔にはピッタリだと思った。
「俺ね、いちごオレとかいちごなんとかってやつに弱いんよね。」
「可愛い」
「うるせっ」
あたしは抹茶オレにストローを差し込んで一口飲む。甘さが口に広がってさっきまでのイライラを溶かしていくようだった。

