ゴトッ
掴んでいたハズの抹茶オレが足元に落ちる。
「あっ‥」
ダメじゃん あたし
不自然だって。
「はい」
目の前には抹茶オレ。
その奥には優しい笑顔。
「あ、ごめんっ」
「ばーか。ありがとうだって」
「あ、ありがとう」
ハルから受けとるとハルの隣にいる高島がまたハルの腕を掴み直す。
「もぉ、春輝。バカって言っちゃダメだよっ」
「ごめんごめん」
ハルはポンと高島さんの頭を叩いて笑う。
ハル‥。
「もぉ」
嬉しそうに高い声で笑って言う高島さんに無性に腹が立つ。
もう行こう。あたしが一番邪魔なんだから。
「じゃ、あたし行くね」
イライラする。こんなの気付かれちゃいけない。
ハルに好きってバレるのはまずい。
「え、ちょ‥」
ハルがあたしに声をかけてくれているのに気付いていたけど振り向く余裕なんてなかった。
込み上げる汚い感情と涙がもう溢れ出しそうだったから。

