帰り道




1組を通り過ぎて右に曲がった専門棟に続く渡り廊下に購買部はある。


そして購買部の前に自動販売機が2つ並んでいる。


ひとつは紙パックジュースの販売機ともうひとつは缶とペットボトルの販売機。


あたしはたまにしかジュースを買わないないけど買うときはいつも紙パックの方。


そしていつも通り右下の抹茶オレの下に赤く光ったボタンを押して


ガコンッという音と共に屈み込んだ。



「抹茶オレってうまい?」


「うわっ」



突然後ろから聞こえた声におもわず変な声が出てしまう。



「あはは!!ビックリし過ぎだって青井」


「そんな急に話し掛けられたらびっくりする‥よ」


後ろを振り向きながらそう呟くと大好きなハルの笑顔と高島さんの姿が視界に映る。



「ふふ。凛ちゃんごめんね、春輝ってば驚かせちゃダメじゃん」


高島さんはハルの腕を軽く掴んで笑顔を浮かべる。


そのあまりにも自然な仕草に胸の奥がギュッとなる。


これは嫌な方の痛み。



「気付いてると思ってたんだよ」


「凛ちゃんは後ろ向いてたから気付くわけないって」


いつまでハルの腕を掴んでるんだろう。


どうしてこのふたりの絡みを目の前で見なきゃいけないんだろう。



お願いだから
ハルに触らないで。