帰り道




サボりたいけどいい加減サボれないしな‥


「はぁ‥」


本日3回目のため息をついてまたグラウンドに目線を戻すともう誰もいなかった。


ハルも教室に戻ったかな。


そして高島さんに挨拶とかしてるのかな。



最近のあたしは何だか自分に何の得もない想像ばかりしてしまう。



不安、不安、不安。


今は不安しかないよ。



この学校は3組と4組の前辺りに階段がある。

階段を登って右側が1、2、3組。左側が4、5、6組となっている。


そのせいで右側のクラスの子に会うことはほとんどないしすれ違うこともあまりない。


ただ職員室や別校舎への渡り廊下を通るときだけはハルのクラスの前を通るけど会えたことなんか1度もない。


逆にハルはあたしのクラスの前を通ることはまずないからこの繋がりをなくしてしまえば本当に会えなくなってしまう。


3学期になればハルは風紀委員じゃなくなるから朝早く来ても会えなくなるし。


朝、サボり、放課後

これだけがあたしとハルを繋ぐ唯一の会える時間なのに。


ひとつ減ればそれだけ高島さんと比べるとすごく薄い存在になってしまう。



ねぇ ハル

これ以上遠くに行かないで。