帰り道




「はぁ‥。」


ひとつため息を溢す。



そういえば

もう高島さんは拓哉と別れたことをハルに言ったのかな?



言わなくていいのにな。


ただでさえ敵わないのに別れたなんて知れたらきっともっともっと敵わない。



今朝のハルの笑顔を思い浮かべると余計に悲しくなった。


あの笑顔が近くで見れなくなったりしたら‥


そう思うだけで悲しかった。



机に突っ伏してもう一度ため息をついた頃少しずつガヤガヤした声が増えていくのを感じた。



通学ラッシュが来たか。


なんとなくこの時間は嫌い。


自分がラッシュの一部だったら気にならないけど 大嫌いな学校が今日も始まる‥そんな感じがする。


やっぱり人気の少ない学校は学校らしくないからかな?


人が増える度、学校らしさを出していく。


今日もまた女子たちは飽きもせず陰口大会でも開くのだろうか。


学校に来るけどやっぱり好きにはなれないや。


陰口大会の主格でもあるギャル軍団は今日もねっとりと似合いもしないグロスを塗りたくっている。


その顔を見るだけでもあたしのただでさえ無いに近いやる気を失わせるには充分だ。