「さて、食べ終わって飲み終わったら片付けして帰るぞ。」
急いで飲み物を飲み食べ物を口へ運ぶ。
「ハナ~、お疲れさま~」
「華奈もおつかれ。」
ニコニコと笑いながらまだ残ってるお菓子を口に詰めているみんなを横目に華奈はハナの近くでのんびり座る。
「…疲れたね、華奈。」
「うん、でも楽しかった。」
華奈の言葉にふふ、と少し控えめにハナは笑う。
「華奈と、みんなのおかげで楽しかったよ。応援も、バスケも。」
苦手だから、と最初の練習の時は縮こまっていたハナはもういない。なんだかんだムキになって苦手なのを頑張っていた。
「華奈も!ハナとバスケ出来て楽しかった!」
高校二年生、最初の行事はもう終わろうとしてる。このクラスはいいクラスになる、そんな予感と少しのワクワクを胸に、華奈はハナに抱きついた。
「そこの2人~、いつまで2人で抱き合ってんの。」
「えー、ハナと華奈は相思相愛だからいつまでも~。」
クラスの女の子たちに華奈が適当に返すとハナが華奈の頭を叩く。


