「あーーー、負けたーー、」
準決勝、そこでミカちんたちは負けた。テニス部のレギュラーがどんどん出てくる中、準決勝まで残ったこと自体すごいと思う。お疲れ様、と三位決定戦が残ってるから頑張って、と伝えるとニコリと頷いてくれた。
「テニス部2人は決勝進出か〜。」
「うん、相手はミカちんたち負かしたテニス部の子たち。」
部活対決とはまた面白いことになっている。こんな時部活っていいなって少し羨ましくなるけれど、部活に入ってたら今の状況だって全く違っていたかもしれない。そんなのはまっぴらごめんだ。
「バスケもそろそろ終わるかな…。」
「んー、そうだね。時間的にそろそろ終わりそうだね。」
ハナのつぶやきに華奈は時計を探して、見上げる。あとはドッジボールだけ。今のところ、女バスも野球もいいところいってる。テニスもなかなかだ。


