「つよいねぇ、ウチのクラス。」

「だね!」

男子も一回戦に無事勝って、少し話す。

「華奈、どうだった?」

諏訪ちゃんが華奈に聞く。

華奈は少し嬉しそうに頬を赤く染めて勝ったことを報告していた。

「…華奈ちゃん嬉しそうだね。」

「錦くん?」

さっきまで楽しそうに4人で話していたのに少し顔が曇ってる。

「な、なんでもないよ!次の試合も頑張らないとね!!」

無理やり笑ったような笑みが一瞬だけうかんだ気がした。

「ハナ、俺のバッティングどうだった?!」

「…普通?」

「普通って何だよ!」

「見てないもん。あ、でもキャッチャー姿は様になってたんじゃない?」

内藤の顔がゆでたこみたいに真っ赤になる。

「ハナ、内藤どうした?」

「さぁ?急にこうなりました。」

「錦、こいつにバケツ一杯の水かけといてくれ。晴天だし乾くだろ。」

はーい、と錦くんが返事をして水を汲みに行ってしまう。