「次の試合まで時間あるし、男子のほう見に行ってみない？」
「賛成！野球どうなってるかなぁ。」
女子全員で男子の野球を見にぞろぞろと移動する。
「あ、もう、４回裏だー。」
丁度、錦君が打席に立ってる。
「錦～！かっとばせー！」
華奈が楽しそうに叫ぶ。
それに感化されたかのように口々にみんなが叫ぶ。
即座にいい音が鳴ってボールははるか彼方へ。
「やったー！ホームランだよっ！」
華奈がキャーキャー飛び跳ねながら私に抱き着く。走りながらこっちに気付いたらしい錦くんがにこっと笑った。
やけに心臓がうるさくなる。
…き、気のせい気のせい…！
ドキドキしてるわけない。
ドキドキしてるなんて信じない。
その後、また1点いれたもののフライをあげてしまい、チェンジ。
