周りをうろちょろしてるだけじゃ効果はないだろうからなるべくその人の進行方向に向かって体を入れ込んでみる。うまくはいかないけれど邪魔はできてるみたいだ。
「花奈…うっとうしーな!!」
殴られてはないけど暴言吐かれてる。これって、いいの?
「ハナ、ナイスディフェンス!」
1クォーターが終わって、華奈やバスケ部の子が私の周りによってくる。
「ハナ。もし、押されたりしたら派手に転んで。ファール取れるから。」
誰かがぼそっと私の耳元で囁いた。
「勝ってるからね、この調子で頑張ろうね!」
華奈や、バスケ部の子がうまくゲームを作って15点差で勝ってる。
このまま、突き進めば勝てる…!


