男子の勢いもすごいけど、女子の勢いももちろんすごい。

この勢いが楽しくて、みんな自然と笑っているんだろう。

「諏訪は男子のほう来るって。内藤の歯止め役に。」

その一言に女子は納得して諏訪ちゃんの応援をあきらめるあたり、みんな内藤のことを共通認識してる。

放っておいたら危険だと。

「頑張れよ、女子。」

「…!!!うん、頑張る、優勝してくる!!!」

たった一言で一気に女子のテンションはさらにだだ上がる。


「基本女子が午前バスケで午後テニスだっけ?」

「そうそう。ドッジボールも午後だよね。」

結構詰め込まれてるな…。


「じゃ、女子は体育館行こうか。」

華奈の言葉にみんなで体育館へと向かう。

「ミカちんは橋本の応援しなくていいの?」

「なっ、い、いいの!」

華奈が続けた言葉にミカちんはとたんに顔が真っ赤になる。可愛いな…。

「今回はあたし女子の方応援するって決めてるの!だってこのクラス初めての行事だもん。」

「ミカちん~、もう可愛すぎ、いいな橋本こんな可愛い彼女いるなんて~」

ギューッと華奈がミカちんに抱きついて、それを橋本くんが止めかけてるけど、華奈はそんなの聞かなくて。

「華奈、時間やばいから行くよ~」

「もう、ハナ~、華奈の癒しの時間なのに~」

と言いながら私に抱きついてくるから、そのまま引きずっていく。

「じゃ、行こうか。」