クラス全員で円陣を組む。私の横には華奈。

華奈の横に諏訪ちゃん。その横には内藤。更にその横に錦くん。

週末の練習も割と大人数が練習に臨んでいた。それは間違いない事実。

そして本番が今日。これもまぎれもない事実。

「行くぞ――――――!」

内藤の掛け声におお――――!と歓声が上がる。

きっとあの練習で仲はだいぶ深まった。

「まずは男子の野球な。時間がないから、特別ルールで七回まで。5回コールドあり得るから、基本五回コールドねらうからな!」

内藤の大きな声が聞こえる。


「1番、セカンド佐藤。2番、センター鈴木。三番キャッチャー俺。四番、ショート、ソウ。五番、サード、小林。6番、ファースト加藤。7番、レフト山田。8番、ピッチャー大石、9番ライト橋本な!」

結局野球部の子がエースで内藤はキャッチャーなんだ…。

「女子たち応援頼んだぞ!」

「ごめん、女バスの応援優先する!諏訪ちゃんもね!」