「へ?なんで?どうして?部活は?」

「これから顔出すとこ。華奈ひとり?」

「うん、仁哉は部活行かせたよ。」

「まだだいぶ残ってるな。」

プリントの束をちらりと見て言う。

「生徒会の奴ら、効率考えねえからお前がやりやすいようにやれよー」

「はーい。」

じゃ、部活の方行くわ、と手を上げて去っていく。

「やるかぁ…」

また確認作業をして、確認して、…確認して、確認……

「あーっ、もう無理!面倒!!」

…しかもこれ、6枚目のプリント間違ってる……

「…ルールとかじゃないしまあいっか。」

名簿だし、クラスでだけ訂正しておこう。

あとはこれをホッチキスで止めていくだけ。