「悪い!ありがとな!」
教室まではプリントを一緒に運んで、仁哉は外へとかけていく。うん、嬉しそうな顔。
「っとー、やるかー。」
大きく伸びをして、大量のプリントを眺める。これをひとつひとつ確認してホッチキスどめして、あら、結構時間かかりそうな気もする。
って、まあ地道にやるしかないよね。
1枚ずつ、ミスプリントや見づらいものがないかを確認していく。正直、ホッチキスどめしながらでも確認はできそうだけど、華奈は雑だからそのうち確認しなくなっちゃうだろうな、と思って根気よく確認する。
「効率悪すぎでしょ…」
まず、生徒会が効率悪いんだよ、1クラスずつ自分のクラスだけ名簿載せるとかさ、クラス全員分作るとかさ、そんなにプログラムいらないって。
「確かに効率悪いな。」
「諏訪ちゃん!?」


