「やっと終わったー」

「ねー、長かったね、」

プリントを貰いに行きがてら、生徒会からの説明を聞くために生徒会室横の空き教室で全員が集まって会議という名の生徒会の話を聞いていた。

「仁哉、サッカー部はいいの?」

「一応委員会とか優先ってことになってるから大丈夫は大丈夫だけど、早めに練習行きたいな。」

腕時計を見て、まぁ、もう無理かもしれねえけど、とため息をつく。

「行きなよ、華奈一人でもプリント整理くらいできるし。」

まるで体動かしたい、って体全体で言ってるみたいなくらいに体が動いてる。無理かもしれねえとかいいつつも諦めきれないんだね。

「いや、でも、俺もクラス委員なんだし、」

「そのかわり、今度、華奈が用事あったりしたら手伝ってくれればいいからさ。こういうの以外は、ほぼ男子しか仕事ないし。」

審判は生徒会と、男子クラス委員だし、準備や片付けだってサッカー部や、野球部みたいな男子だけの部活がやってくれるし。

実質女子の仕事はこのプリント整理くらいだ。