「ちょっと顔が引きつってたから心配してたけど大丈夫そうだね!よかった。」

「え?」

引きつってたことがわかるくらい、私は緊張していたんだ。

「緊張してた?」

「うん、ちょっと…」

つい、正直に答えてしまう。

「ハナちゃん正直だねー!でもそういうの嫌いじゃないよー」

「んーと、ありがと?」

頭の中がごちゃごちゃになってわけわからなくなりながらもなんとか言葉を返す。

ちょっとだけ、緊張がほぐれた気がしながらぐっと大きく伸びをした。

「明日、何な宿題あったっけ?」

「え、僕も聞こうと思ってたのに!仁哉くんと華奈ちゃんが聞いてるとは思えないよね、」

それもそうか、と携帯を取り出して、クラスラインを使ってみる。

「これで、華奈から返信きたらすごいよね。」

のぞき込んで少し待つ。既読はつくけどメッセージは送られてこない。

ピロンッと軽やかな音がして、急いで携帯を見る。

「ぷっ…ちょ、華奈から、英語の予習してこいよ、By諏訪…だって!…P.S.数学も宿題あるらしいぞ。内藤が言ってた…だって!」