「俺が四番打てば絶対勝てるって!」

「野球部に任せようよ。」

はぁ、と呆れ顔の錦くん。

「てか、錦なんで野球なの?」

華奈がとう。

「え、僕、野球部だったんだよー。坊主強制されたからやめたけど。ちなみに、ショートで、バッティングはとりあえず飛ばしまくってたよ。」

キラッというような効果音でもつきそうな笑顔が眩しい。

って、

「錦くん、実はマッチョ?」

「それはない。」

内藤が、話に割って入る。

あんたはどうでもいいんだよ、と思いながらも、黙っておく。

「華奈ちゃんと、ハナちゃんこそ、なんでバスケなの?」

「華奈、元バスケ部だもん。」

「華奈がバスケっていったから。」

別に私はなんでも良かったよ…全部苦手だもん。


「ハナの中学の時の体育の成績ギリギリ3だもんなー。」

「ちょっと、なんでそれ知ってるの!」

ペーパーテストだけで稼いでましたよ、体育は!!

「ひ、み、つ」

ご丁寧にポーズ付きで言った内藤の顔面を凹ましてもいいだろうか。とりあえず、蹴りだけいれておこう。