「失礼します。多分その話、華奈、私のことだと思うんですけど。」
ハナに目線を合わせていた先生たちが一気に華奈の方へ目を向ける。
「2年7組、フタムラ華奈です。」
とりあえず名乗る。
「その話、間違ってます。私が注意した側です。」
とりあえず話を聞くから、君も座りなさい、と優しそうな先生に言われる。
「そこで覗いている男子2人、諏訪先生を呼んできてもらえるかな?」
覗いていたことが最初からバレていたかのようだ。
「は、はい!」
急いで走ってる音がする。
「…フタムラ、華奈?」
なんか、怖そうな顔をしていた先生は華奈を見て口をパクパクさせている。
「君は…?」
「ニムラ花奈です。」
「紛らわしい。ニムラ君、君はもう帰っていいよ。」
紛らわしい?勝手に勘違いして間違えたのはそっちでしょうが…
「……失礼します。」


