教室を出ていったハナを見届けて、華奈たち3人は目を合わせる。
尾行だ!
「だからっ!なんで私が万引きしなきゃいけないんですか!」
と、大声が聞こえてくる。
「いい加減にしろ、フタムラ花奈!」
「ニムラです!」
そばにいた仁哉が頭を押さえた。
「ハナちゃん、はっきりしてるねー。」
「昔からだよ…」
はぁ…と大きなため息をついている。
だいたい君はっ、と大きな声が聞こえた。
「授業態度は悪く、テストは寝てばかり!制服のスカートは短いし、化粧に、髪染め!」
って、華奈のことだよね?とでも言いたそうに華奈を見つめる2人。
うん、そうだと思う。
「…あの、私、髪染めとかしてないんですけど。」


