「あとで鍵締めに来るからそのままにしといてくれ。」
と、諏訪ちゃんは出ていったので、ハナを問い詰めてみる。
「いやー、友達が万引きしてたの見つけて殴っちゃったんだよね。」
「へー、って殴った!?ハナが?」
「ハナは中学の時も割と殴ってたぞー。」
華奈が聞いてもないハナのことを仁哉はペラペラと話す。
「うん、それが、結構いいとこのお嬢さんで学校に苦情きたみたい。昨日の夜諏訪ちゃんから電話があってさ、向こうは私の家電知らないから親にはバレてないんだけどね、」
最初はただ止めただけだったんだよー、とゆったりと笑う。
「北浦のやつ?」
「ううん、浦和。」
「げ、浦和って、お前そんなやつに手を出したのかよ。」
?浦和ってそんなにやばいの?と口には出さないがめで訴えてみる、
「浦和って結構貧富の差が大きい地域でね、偏差値の差もすごいんだけど、お嬢様が多くて、どっかの国いう小皇帝みたいなのがいっぱいいる地域なんだ。」
へー、と相槌を打つ。
「んじゃ、佐藤のとこ行くね。」
「待ってる!」
華奈がそういうとハナは笑った。
「長くなるだろうから先帰ってて。」


