片恋シンドローム


「ハナは友達と遊ぶとき何することが多い?」

「うーん…カラオケとか、ショッピングとか?クレープとか。」

クレープという言葉に、内藤が噴出した。失礼な。

「ハナ、クレープって甘いもの苦手じゃなかったか?」

「…別に食べれないことないし…。」

クレープみんなが食べてる中一人コーヒー飲んでましたなんてどういいましょう。

「華奈は、どうなの?」

「カフェでおしゃべりとか!」

カフェ、か…。

「えー、カフェは俺入りにくいー」

「内藤ってファストフードが似合う顔してるもんね。」

私の言葉に華奈が笑い出す。

「ホント仲いいんだね!ハナと仁哉。」

はぁ?と声を上げる私と、だろーと、得意気な顔をする内藤。

「ソウってファストフードとかカラオケとか行くの?」

内藤の質問に私も華奈も錦くんを見つめる。確かに行かなさそう。

「いや、行くからね?僕、フツーの男子高校生だからね?」