「うん、行く!」
錦くんが笑顔でうなずき四人で寄り道をすることを決める。
皆の家の中間地点がいいよねーなんて話しながら、歩き出す。
「華奈は西宮らへんなんだけど、みんなは?」
「俺は、北西ー。」
内藤に続いて私もこたえる。
「私、北浦。」
同じ中学校なのに駅違うの?と驚いてる錦くんに内藤があっけらかんと自分が高校に上がるときに引っ越したことを告げる。
「ぁ、僕南なんだけど…。」
見事にばらばらだ。
「んー、遊べるところもあって真ん中なの中央だね。帰るとき錦はちょっと戻ることになるけど。」
「いいよー。」
定期とおってるから、とさらっと言った後、行こう、そうにっこり笑った。


