ウソ夫婦


教会のベルが鳴る。
冬の晴天。
赤いカーペットにフラワーシャワー。

「おめでとう、あすかさん」
警視庁の警察官だった、金子のぞみが笑顔で手を振る。

「ジェイくん、おめでとう」
実は警察部長だった、笹橋が滅多に見せなかった笑顔を見せた。

腕を組んだ隣の人は、命がけでわたしを守ってくれる人。

微笑むと、微笑みを返してくれた。
ちょっと照れて、それから少し意地悪そうな顔をする。

「胸が目立たないデザインのドレスでよかったな」
「またそんなこと言って……」

ぷうと膨れると、指で頬をつつかれた。

私たち、今日から、ホントの夫婦になります。