ウソ夫婦


ジェイがあすかの耳の後ろを唇で愛撫する。熱い息がかかって、再び「抱いて」モードが高まってきた。

流されちゃいかん。いかんってば。

「あの、ジェイ。先にシャワーを……」
「ああ?」

ジェイの声に不機嫌が混じる。

「だって」
「俺はもう、一秒たりとも待てない」

ジェイがあすかのセーターをたくし上げたので、あすかは思わずその手をがしっと掴んだ。

「なんだよ」
「上はダメ」
「……は?」

ジェイの目が丸くなる。

「焦らしてんのか?」
「そうじゃない。真剣にダメ」
「なんでだ?」
「理由は……特にありませんけど」

ジェイの瞳が冷たく光る。
「お前、ふざけんな」

ジェイがあすかのセーターを強引に脱がそうとする。あすかも自分の胸をかばうように、必死に抵抗した。

「いい度胸してるじゃないか」
ジェイはにやりと笑うと、あすかの脇に手を入れて、くすぐり出す。

「や、やめてー。ダメだって、それはーっ」

あすかはベッドの上で暴れた。

「FBIをなめるなよ」
ジェイが楽しそうな声を出した。