ウソ夫婦


とりあえず、あすかは服を脱いでみた。恐る恐るドレスに足を入れる。ぐいっと胸元まで引っ張りあげた。

寄せて上げるブラをもってしても、このドレスの胸は埋められない。

「すいません、胸がスカスカなんで着られません」
そんなことを言ってみる?

ジェイの人をバカにしたような顔が目に浮かんだ。

「お前の胸はお子様だな」
そんな声が聞こえる気がした。

あすかは勢い良く首を振った。

そんなこと、言われたくない。二人きりのときならまだしも、あのプランナーの前でそんな屈辱。

ありえないっ。

あすかは自分のカバンをごそごそと探り、新品のストッキングを出した。
自分の履いているストッキングを脱いで、両方を丸める。

それをブラの下に、ぎゅーっと押し込めた。

ドレスでストッキングをうまく隠す。未だかつてない膨らみが、胸元に現れた。まるでマシュマロのような、美しい胸。
ここだけとったら、壇蜜クラス。

「いけるかも」
あすかは嬉しくなって、頬を緩めた。