夜、夕餉を食べ終えた僕は、食器達を洗い終え差し入れのお茶を持って土方さんの部屋に来ていた。


いやね?本当は行きたくなったんだけどね?


今のキャラって一応いい子設定だから‥‥‥


「土方さん、剣壱だよ」


「ああ、入れ」


許可をもらって部屋に入ると、忙しそうに筆を動かす姿。


この人、部屋にいるときはいつも仕事してんのか?


いつかぶっ倒れるか身体壊すぞ。


「はい、お茶」


「あ?頼んでねぇぞ」


「だって土方さんの小姓だもん」


とりあえずお茶を土方さんの机に置く。


そして少し距離を置いて座った。


筆を置いた土方さんは僕をジッと見る。


暫くの沈黙の後、僕の方から口を開いた。


「なんで僕を呼んだの?」


「お前、親はいつ死んだんだ?」


「へ?」


質問したら質問された‥‥‥‥


にしても唐突だな。


えーと、いつ死んだか‥‥‥か。


「父さんは2年前に。母さんは4年前に」


「なんで死んだんだ?」


この人、遠慮って言葉知らないのか?


死んだ理由死んだ理由‥‥‥‥


この時代、事故ってあったっけ?


「なんでそんなこと聞くの?」


答えるのに困ったので避けることにした。


「お前、斎藤と試合してた時、斎藤を殺したくて仕方ないって顔してたぞ?」


土方さんの言葉に、僕の表情は崩れた。