これは、何が起こってるんだ?
「おい、なにしてんだ!」
俺は自然と声をあげて言った。
だが、目の前で試合している奴らは見向きもしない。
机仕事を片付けた俺は、身体を動かすために道場に来た。
だが、目の前で起こっているこれは‥‥‥
「土方さん」
「おい佐ノ助、こりゃどういうことだ。何がどうなりゃ剣壱と斎藤が試合するんだ?」
「え、えーと、」
目の前で繰り広げられている攻防は、一見斎藤が押しているように見える。
だが‥‥‥‥それは違う
剣壱の奴、斎藤の動きを完全に理解してやがるな。
的確に剣をさばく動作は迷いがない。
斎藤の剣は既に見切られている。
試合に入る隙はなく、真剣な表情の斎藤と剣壱はどこか楽しそうだ。
いや、それよりも斎藤が押されてるだと?
パシン!
その音で、働いていた思考が停止した。
カランと音を立てて落ちる木刀。
斎藤の喉元に木刀を突きつけている剣壱。
試合が終わっても誰一人として声を出さなかった。
一番初めに声をあげたのは‥‥‥
「ありがとうございました」
木刀を下げ、頭を下げる剣壱だった。
『怖いと、素直に思いました』
不意に総司が言っていた言葉が頭を過ぎる。
「ありがとうございました」
斎藤が剣壱に向かって頭を下げた。
二人の表情はどちらも満足感で満ち溢れている。
俺は、とんでもない奴を新選組に入れちまったのかもしれない。
後悔しても、もう遅いか‥‥‥‥
*********************
「おい、なにしてんだ!」
俺は自然と声をあげて言った。
だが、目の前で試合している奴らは見向きもしない。
机仕事を片付けた俺は、身体を動かすために道場に来た。
だが、目の前で起こっているこれは‥‥‥
「土方さん」
「おい佐ノ助、こりゃどういうことだ。何がどうなりゃ剣壱と斎藤が試合するんだ?」
「え、えーと、」
目の前で繰り広げられている攻防は、一見斎藤が押しているように見える。
だが‥‥‥‥それは違う
剣壱の奴、斎藤の動きを完全に理解してやがるな。
的確に剣をさばく動作は迷いがない。
斎藤の剣は既に見切られている。
試合に入る隙はなく、真剣な表情の斎藤と剣壱はどこか楽しそうだ。
いや、それよりも斎藤が押されてるだと?
パシン!
その音で、働いていた思考が停止した。
カランと音を立てて落ちる木刀。
斎藤の喉元に木刀を突きつけている剣壱。
試合が終わっても誰一人として声を出さなかった。
一番初めに声をあげたのは‥‥‥
「ありがとうございました」
木刀を下げ、頭を下げる剣壱だった。
『怖いと、素直に思いました』
不意に総司が言っていた言葉が頭を過ぎる。
「ありがとうございました」
斎藤が剣壱に向かって頭を下げた。
二人の表情はどちらも満足感で満ち溢れている。
俺は、とんでもない奴を新選組に入れちまったのかもしれない。
後悔しても、もう遅いか‥‥‥‥
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