周りは静まっていて皆僕を見ている。


いやん、そんなに見られちゃ照れちゃう☆


ゴホンゴホン、いかんいかん。


「よし、七郎、やろうか」


「あ、ああ、わかった」


さっきしたのは芸として仕込まれた武の舞。


まぁちょっと自己流にアレンジはしてるけど。


七郎と向き合い一礼する。


そしてお互い両端に向かい構える。


遊び心でさっきとは違う構えをした。


お、七郎、戸惑ってる戸惑ってる。


審判は原田さん。


さて七郎、僕と遊ぼうか♪


「それでは‥‥‥‥初め!!」


原田さんの声が道場に響いた。


それと同時に僕は床を蹴った。