新選組と最強子供剣士

この体型とはいえ、僕の連撃は片手で受け止められるほど甘くはない。


氷景は受け止めきれずに、後ろに下がるか僕の攻撃を上手く流している。


チッ、刀の扱いも上手いな。


バンバン!


「っ!」


飛び上がって斬りかかる瞬間、トリガーを引かれた。


とっさに迫ってくる玉を身体を回転させ、身体を反らして避ける。


それからその回転のまま斬りかかった。


「ぐあっ!」


そうとう堪えたらしい。


氷景がようやく体勢を崩した。


地面な着地し、素早く斬り込む。


「くそがっ!」


「なっ!?」


斬り込む瞬間、体勢を崩しているにも関わらず氷景の銃口が僕の額に向いていた。


地面を蹴り、身体を反らしながら右に飛ぶ。


地面に身体を放り投げ、地面に倒れこむ。


それは氷景も同じ。


僕はすぐさまぬかるんだ地面の土を掴む。


ほぼ同時に起き上がり、氷景が銃口を僕に向ける。


トリガーが引かれるより早く、僕は手に掴んだ泥を顔面に向かって投げた。


「はぁ!?」


流石に予想しなかったようで、氷景が驚いた声をあげる。


ふん、卑怯なんかじゃないからな!


ベチャッという音が聞こえ、泥は見事に氷景の顔にクリーンヒット。


よっしゃ、流石僕。


「ホイッ!」


最後に短刀を1本投げ、僕は路地に入ってその場から逃走した。


逃げるが勝ち!!


勝負は次に預けたってね!