新選組と最強子供剣士

その言葉に従うように、自然と顔を上げる。


下げていた目線を立花に合わせ、その表情だけを真っ直ぐ見つめた。


「あれを見なさい」


立花が顔を吉栄の身体の方に向ける。


それから原田に問いた。


「あなたは、なぜここに来たんですの?」


「‥‥‥吉栄を、殺すためだ」


吉栄の身体を見た後、立花の目を見て言った。


もう叶わないことを言った。


信憑性のない、弱い自分の言葉。


立花は原田から目線を外し、吉栄の身体に近づく。


それから原田を振り返って言った。


「これを埋葬しますわ。手伝いなさい」





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死体を埋葬した後、僕は沖田さんと共に雨宿りをしていた。


本当はすぐにでも八木邸に戻りたいんだけど。


沖田さんが、ね~‥‥‥‥


「ウェ、ゴホッ、う、うぇ‥‥‥」


盛大に吐いてるんですよ。


お腹に何もないから、胃液とか吐いちゃってるんだけど。


取りあえず背中を揺すっている。


顔色も真っ青だ。


「ハァ、ハァ、ハァ~」


「沖田さん、少し落ち着いた?」


「ありがとう、剣壱君‥‥‥」


フラフラしながら立ち上がる沖田さん。


うーむ‥‥‥


どうにかしてあげたいのは山々なんだけど。