新選組と最強子供剣士

その時、肩に温かい手が乗った。


隣を見ると、穏やかに微笑む井上。


ああそうか、と、斎藤は小さく息を吐いた。


井上は全てを知ったうえで、斎藤に付き合っていたのだ。


今日のことを秘密にしていたのにも関わらず。


「クソッ、なんなんだよ」


不意に、永倉の悲痛な声が耳に入った。


藤堂はそんな永倉を心配するものの、落ち込んだ顔をしている。


藤堂も気づいたのだろう。


「なぁ、斎藤、教えてくれよ。どうせもう始まっちまってるんだろ?せめて、教えてくれよ」


その声に、斎藤は酷く胸を締め付けられた。


自分だって、辛い。


だが、秘密にされていた永倉や藤堂はもっと辛いだろう。


「わかっている。全てを話そう」


そう言って刀から手を話し、斎藤は話し始めた。



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八木邸


芹沢はお梅を守るように、刀をふるっていた。


土方と山南がそれに対抗するが、狭い室内でそうそうに刀は十分に振るえない。


「っ、総司!佐ノ助!八木邸の中にまだいるはずだ!探して斬れ!」


「あ、ああ!」


「‥‥‥」


佐ノ助が土方の声を聞き、部屋を移動する。


だが、総司はボンヤリと手を見つめていた。


同じ新選組である者を斬ったのだ。


だが、感傷に浸っている場合ではない。


もう後には引き返せないのだから!