新選組と最強子供剣士

藤堂は、やけに鋭いところがある。


それは意図して考えているわけでなく、感覚が優れているのだ。


勘が鋭い。


この言葉がぴったりであろう。


そんな藤堂が、斎藤な変化に気づかないわけがなかった。


「一、もしかして俺らに何か隠してる?」


藤堂の雰囲気があからさまに変わった。


藤堂一人なら、斎藤ははぐらかすことが出来る。


頭がいい方ではなく、藤堂は行動力のある実戦派だ。


頭であれこれ考えるのには、馴れていないし向いていない。


そう、藤堂だけなら、だ。


「‥‥‥ハッ!まさか‥‥‥!」


どうしようか?


そう心の中で少し焦っている斎藤。


言い訳するよりも早く、永倉が何かに気づいたようだった。


永倉と藤堂は似た性格のところが多い。


だから仲がよく、喧嘩も多い。


だが、藤堂と違うところ。


永倉は意外と頭がキレるということだ。


「斎藤、俺は屯所に戻るぜ」


立ち上がり、まるで反応を見るかのように睨みつけられながら言われた。


ここで変に引き止めるのももちろん不振がられる。


かといって、安々と帰らすわけにはいかない。


斎藤は立ち上がり、刀に手を添えた。


そこで井上も立ち上がる。


三対一では勝ち目がない。


なるべく‥‥‥引き止める。


斎藤が刀を持つ手に力を込める。


「!」