大雨の降る深夜、それは起こる‥‥‥
八木邸玄関前。
そこで俺達は、お互いに目線を合わして頷きあう。
全員が黒い着物を着、念のために頭巾もしている。
剣壱と北凪の姿は見あたらない。
が、おそらくどこかで見ているだろう。
カラッと音を立て、八木邸に忍び入る。
玄関を上がってすぐのところに、芹沢と平山が眠っていた。
「!?」
それを目にした俺は驚いた。
なぜか、お梅さんが芹沢さんと眠っていたからだ。
「‥‥‥?」
不意に、平山が布団の中で動いた。
全員が抜刀し、息を潜める。
平山の目が開いた瞬間、俺達と目が合った。
「な、なんだきさまら!?」
「っ、かかれっ!!」
俺の合図で、先に総司が動いた。
「はぁっ!!」
抵抗する間もなく、総司は平山の首を切り落とす。
「キャーーー!!!」
平山の声で、お梅さんと芹沢さんが目を覚ましていた。
お梅さんが声を上げ、芹沢さんはお梅さんを庇うように後ろにして刀を構えている。
なぜ、ここにお梅さんが‥‥‥‥
「土方さん、どうするんだっ!?」
小さな声で、佐ノ助が俺に耳打ちをしてくる。
くそっ!迷ってる暇なんかねぇのにっ!!
「っっ、まずは芹沢さんからだ」
それだけを佐ノ助達に伝え、俺は芹沢さんに斬りかかった。
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