「芹沢さん、大丈夫ですか?」
近藤さんの言葉に反応し、芹沢さんの方に目線だけ向ける。
「何を言う近藤。わしはまだまだいけるぞ!」
そう言う芹沢さんだが、顔は赤くなっていて呂律もいつもより回っていない。
近藤さんと目線が合った。
「芹沢さん、そろそろお酒は止めましょう」
「なんだ近藤!わしはまだまだ飲み足りん!」
「駄目ですよ。明日も隊務があるんですなら」
「チッ、仕方ないな」
そう言って、芹沢さんが立ちがあった。
芹沢さんに続いて、平間と平山も立ち上がる。
芹沢さんと平山は酷く酔っているが、平間は酔っている様子はない。
まぁ、普段からあまり飲む人でもないか。
「わしらは帰る。後は好きにしろ」
そう吐き捨てるように言って、芹沢さん達は部屋を出る。
芹沢さん達が立ち去った部屋。
自然と力が抜け出た。
何事もなくてよかった。
いや、これから起こる。
俺達が、起こす。
呼吸するのが、酷く苦しい。
いや、駄目だ。
そんなことは考えるな。
「俺もそろそろ帰る」
「なんだよ土方さん!もうちょっといればいいじゃねぇか」
俺が立ち上がると、平助が声を上げた。
こいつ‥‥‥酔ってやがる。
まぁそれもそうか。
今回の件、平助と新八、井上さんには話していない。



