真っ白な空間。
そこに僕は立っていた。
「ここ、は‥‥‥?」
「剣壱」
聞き慣れた声が後ろからして、振り向く。
そこには最愛の父が、優しく微笑んで立っているのが見えた。
「父さん!」
思わず父さんの目の前まで駆け寄る。
「剣壱、大きくなったな」
そう言って、父さんは僕の頭を優しく撫でてくれた。
目を閉じて、思わずその手に擦りよる。
「へへっ、父さ‥‥‥あれ?」
少し目を閉じた隙に、父さんの姿が見えなくなっていた。
「父さん?どこ?」
見渡す限りの白。
もう、父さんの姿はどこにもない。
すると、ふと、後ろに気配を感じとった。
「父さ‥‥‥!?」
振り帰ろうとすると、僕はその人に後ろから覆い被さるように抱きしめられた。
「________、何を笑っている?」
「マ、マスター‥‥‥」
そう主人を呼ぶと、首を強く絞められる。
「カハッ」
「お前は命令に従っていればいいんだ。感情を捨てろ」
苦しみに耐えていると、今度は足首を掴まれた感覚がした。
目を開け、その元主を見る。
そして心が絶叫した。
「けん、いち‥‥‥」



