新選組と最強子供剣士

「お前ら、なんだよ?朝から喧嘩か?」


突然、部屋の襖が開いた。


そういえば、この廊下は‥‥‥‥


「人ん部屋の前で言い合いしてんなよな。お陰で目が覚めちまったじゃねぇか」


「原田組長」


そうまだ眠そうに、原田副長が私達を見る。


寝間着1つの格好。


少しはだけた場所から見える、白い肌と程よい付き方の筋肉。


寝起きでとろけているような顔。


無駄に色気があり、思わず溜め息がもれた。


「おい北凪、人の顔見て溜め息とはなんだ」


「いえ、無駄に色気があるなと思いまして。無駄に」


「何で2回言った?」


「なんとなくです」


この人は信用している。


私の未来のことも知っていますし、何より人がいい。


「原田組長、着物を正して下さい。その無駄な色気を少しでもしまってください」


「んだよ、めんどくせぇな」


大きく欠伸をし、言うこと聞く気は0のよう。


「原田組長、すみません」


「ああ、いいんだよ。昨日夜の巡査で、もう少し寝たりないだけだ」


「本当にすみません。では、俺達失礼します」


楠さんと松永さんが去って行く。


では、私も‥‥‥


「待った」


広間に行こうとすると、原田組長に腕を掴まれた。


「なんですか?」