新選組と最強子供剣士

山崎さんの言葉を聞いて、少し安心した様子。


リーダーがここまでやったんですもの。


失敗なんて、させない。


「土方副長」


「なんだ?北凪」


「隊長がここまで頑張ったんです。わかっていますよね?」


目を細め、威圧をかける。


「わかっている」


土方副長は真剣な表情をして言った。


強い目。


もう、迷いなんてどこにもない。


覚悟を決めた、強い目。


この目を、リーダーは待っていたのでしょう。


「では報告です。死者2名。捕獲3人。そして長州藩の水霧 白凰および他1名と隊長が戦闘。
結果は見ての通りです」


最後の言葉は、リーダーを見ながら言った。


逃した挙げ句、隊長は傷ついた。


「2人のことは隊長に聞いてください。実際に戦闘した隊長なら、何か知っているかもしれません」


私には、まだ仕事が残っている。


リーダーがこの状態。


私が動かなければ。


土方副長もリーダーに目を移す。


「‥‥‥‥」


そして優しく、リーダーを撫でた。


私は驚いて土方副長を見つめる。


まるで、父親が子を見守るような目。


「ん‥‥‥とう、さん‥‥‥」


土方副長が撫でると、リーダーの寝顔も穏やかなものに変わる。


それに更に驚く。